「良い管理職を育てたい」
これは、世の経営者や人事担当者の誰もが思うことではないでしょうか。

良い管理職とは

“良い管理職”とは一体どんな人物でしょうか?
私は、この“良い管理職”という人物像を具体的にすることで、実際に人事担当者が管理職の育成を行うにあたり、どんな施策や取り組みをしなければならないか、明確に提示したいと思います。

会社を成長に導く管理職

まず、これからますます加速する少子高齢化、そして変化の激しい市場のニーズを考え、多様な価値観や、多様な働き方を行う人たちを上手くマネジメントできる人材であることが重要です。そのマネジメント力を持って、会社を成長に導くことができる管理職が必要であり、管理職とは人の力を最大限に引き出すスキルが必須であると考えます。

まとめると、多様な人材をマネジメントすることで、これまで以上の成果を上げる管理職というのが、これから求められる管理職像ではないでしょうか。

しなやかな管理職

会社を成長に導く管理職とは、どんな特徴があるのでしょうか?

私はこれからの会社の未来、そして日本の未来を支えるのは、“しなやかさ”を身につけた管理職だと思っています。

しなやか、とは、柔軟性がありつつも芯が強く、折れない、といった特徴を表しています。さらに、具体的には以下の3つの特徴を持っている管理職です。

・当事者意識
・個別の対応
・見本となる行動

当事者意識

これは部下と対応する際、常に自分事として捉え、考えているかどうか?ということです。
例えば、自分もいつか介護などでフルタイム勤務が出来ないことがあるかもしれない、といったことを常に頭においておくということです。そうすることで、自らの発言や行動に自然と相手を思いやり、どうすれば仕事しやすくなるかなどを考えるような態度へ変化するはずです。

個別の対応

マネジメントというと、マネジメント理論に基づき、部下全員に対して公平・平等に対応をしている管理職の方も多いと思いかもしれません。一方、前述の通り今後ますます働く人たちの多様性が進むことにより、個々人の事情や状況に合わせた関わりが必要となります。すでに体感している管理職の方もいらっしゃるかもしれませんが、個々の特性によって、細かい部分でのマネジメントのやり方を柔軟に変えられるかどうかが重要です。

見本となる行動

部下は上司の些細な言動もよく見ているものです。上司の発言に対して、行動が一致していないと、まるで説得力がありません。言動を一致させるように意識することが非常に大切だと考えています。例えば、部下が家庭と仕事の両立に悩んで上司に相談へやってきたとします。その際、どんなに親身になって相談に乗っていたとしても、上司自身が家事や育児を全くやらずに仕事しかやっていない・・という生活スタイルでは、どんなに素晴らしいアドバイスを伝えたとしても、それは納得した形で部下に伝わらないかもしれません。言ってることとやっていることを一致させるように意識して行きましょう。