今日は、管理職研修を実施して、改めて感じたことをご紹介したいと思います。

マネジメント力アップに必要なこと

今回、管理職向けに行った内容は、マネジメント力をアップさせるために必要なスキル・テクニックを身に付けるための研修でした。実際に学んだスキルやテクニックを実務に活かし、上司や関係者からフィードバックをもらってくるという課題実践を経てフォローアップ研修まで担当させていただいたのですが、

「テクニックだけでは、不測の事態が起きた時に対処するのが難しいだろう」

と感じました。

土台があって初めてテクニックが生きる

今回、研修依頼をいただいた企業の担当者様は「根性論は不要。テクニックを重要視している」という認識を持っておられることを、お話を通して理解していました。しかし、研修最終日の振り返りの中で、受講生のみなさんが報告している内容や結果を見ると、形骸化していることが一目でわかるような状態だったのです。
それを目の当たりにした私は、「管理職クラスの人材であれば、本を読めばテクニックは習得し理解できる。大切なことは、管理職としての土台、あり方、仕事を通して会社に貢献する意義を自分で見いだせるかだ」と強く思いました。

実体験:どんな状況でも時間は捻出できる

今回の研修最終日で受講生のみなさんが報告していた内容は、

「巻き込み力を実践したかったが、忙しくて試せなかった」
「研修中に決めた自己啓発の勉強時間を増やすという目標は、急な業務追加で実行できなかった」

このように、タイムマネジメント力が課題だという報告が多く感じられました。

私の実体験からすると、この状況は「自分の課題に意義を見出せず、コミットできていない」ということに他ならないと考えています。

なぜなら、私はNTT時代の多忙な時期に中小企業診断士の資格を取るため、2年間で2000時間の勉強時間を捻出して合格した実体験があるからです。
当時は往復4時間以上かかる出張が毎週のようにあった時期で、まとまった勉強時間を取ることは不可能でした。しかし、ほんの少しの移動時間も、取引先に向かう駅から5分といった時間も、全て勉強時間として活用していました。

もちろん、仕事をおろそかにすることはできませんので、仕事で成果を出しながら、中小企業診断士の資格を取ることで、より広い視野で仕事ができるという意義を自ら見出し、モチベーションを上げて資格を取得しました。タイムマネジメント力のなさを憂うよりも、本気で工夫しようとすれば、時間は捻出できるものだと思っています。

マインド重視の研修の必要性

テクニック論がいけないという訳ではありません。物事や事象の本質を見極めた上で、テクニックを活用できなければ、うわべだけの対応になってしまい、逆効果になったり、複雑な事象には応用が効かなかったり、ということに陥ってしまうことを懸念しているのです。

大切なことは、自分の仕事に意義が見いだせるか。同時に、会社から与えられている仕事の意義も見出せているか。これが管理職としての「あり方」であり「土台」となって、行動の質が変化して、モチベーションも変化していくものではないかと思っています。その土台を醸成するような研修や施策を取り込むことで、真の意味でテクニックが生かされて行くと私は考えます。