これからの社会はますます人材不足が加速して行くと言われています。
その対処のためには、働き方の見直しや労働環境の改善を通して、全ての人たちが働きやすい環境をつくることが必要になってくると思いますが、ただ、残業時間をゼロにする、在宅勤務を導入するといった、表面的な施策だけでは、真の目的はなかなか果たせないのではないか、と危惧しています。

人材育成×働き方改革

この真の目的を果たすために必要なことは、人材の育成もセットで考えるということではないかと考えています。

生産性向上=社員の成長

これまでよりも短い時間、限られた時間で、成果を上げるためには、生産性の向上が必要になってきます。
生産性を上げるためには、そこで働く社員の成長が欠かせません。うまく行っている会社は、社員の成長とセットで働き方改革を捉えているように思います。では、社員の生産性を上げるためには、どうしたらいいのでしょうか?

生産性向上につながる育成のコツ

私がNTT人材育成担当時代から培ったのべ1,000人以上の人材育成経験から、社員一人ひとりの強みを最大限引き出すような育成をする、ということが、長期的に見たときに成果につながると確信しています。

社員の強みを引き出すポイント

社員ひとりひとりの強みを引き出す育成のポイントを以下の2点にまとめてみました。

●個人の特性、強みを発揮できるように仕事を任せる
●上司や人事担当はいつでも相談にのる環境を作る

真の意味で「仕事を任せる」ことができているか?

経営者・上司という立場の方は、これまで成功を重ねてきた自分のやり方を踏襲しない社員に対して、不安を感じることがあるかもしれません。もし、社員がこれまでの仕事の仕方とは、少し違ったやり方で進めている場面に遭遇した際には、「なぜだ?!」と思ってしまったり、つい直接社員に対して不満や改善を求めたり指導することはないでしょうか。

私は、これまでの慣習という枠に当てはめてしまう仕事のやり方は、確かにこれまでと同じ成果は出せるかもしれませんが、これまで以上の成果を出すことは難しくなってしまうと考えています。

男性と女性の違いを活かす

特に女性社員について考えてみますと、男性と比べて様々なライフイベントがあることが多い女性は、仕事に対して限られた時間内で業務遂行するというミッションに直面していることが多いという現実があります。
このため、これまでの時間を気にせずに仕事をするといったやり方では、うまく業務が進まなかったり、少し違和感を持ちながら仕事を進めている可能性もあります。それが、周囲から「なぜ教えた通りにやらないのか?」「非効率だ」という印象を持たれているとしたら、なんともったいないことでしょうか。

また、男性と女性とでは、その生物学的の脳の構造から、受け取り方やものの見え方が違うと言われいるのは周知の通りです。この違いで起きている仕事の見方、捉え方、進め方の差を「ルールに反する!」として、枠に当てはめることはもったいないと考えています。むしろ、私は枠に当てはめるのではなく、個性として認知し、任せてしまうことができれば、「生産性向上」と「個人の成長」が同時に実現し、ひいては会社成長に繋がっていくと思っています。

個人の裁量に任せながら、トラブルを避けるポイント

その人らしさを大切にした育成の考え方は、生産性向上に直結する、とても大切な見解です。とは言え、仕事を進める上でトラブルが発生してしまうことは、極力避けたいものです。そのためにできることは、「ここだけは守ってもらいたい」ということを、厳選してあらかじめ社員へ伝えておき、そのあとは社員へ一任する、という方法がおすすめです。

いつでも相談してもらえるように

女性社員に仕事を任せたら最後、あとは知りませんと言わんばかりに部下を放置している上司も、実際に存在しています。これこそ、人材育成が上手くいかない原因の1つになっていることが多いのです。仕事をしながら、迷うことや不安に思うことは、特に女性には多い傾向にあると考えます。なぜなら、女性は男性に比べて、自己肯定感が低い傾向にあると言われているからです。

何かあったときには、自分のやり方に自信がなくなることも多いと考えます。そんな時、いつでも相談にのってもらえる環境があることは、女性社員にとってはとても心強く、自信を持って、自身のパフォーマンスを最大限に高めていけるパワーの源になるのです。

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