女性活躍推進2.0実態調査の回答数が1,050を超えました。

今後、女性活躍推進の真の目的を果たすためには、男性側と女性側の本音をあぶり出し、広く伝えることが急務であり、成功につながる一歩になるという信念のもとに始めた取り組みですが、予想を上回る反響をいただいている状況です。現場の男性社員・女性社員のそれぞれと、企業側の思惑なども含めた“本音”があぶり出せる、大変有効なデータとなると感じています。

男性社員比率の高い企業の女性活躍推進

今月は、大手企業の女性活躍推進研修、中小企業のコンサルティングに携わらせていただいております。

弊社へ研修やコンサルティングをご依頼くださる企業様は、いずれも男性社員の比率が高い男性目線での業務の進め方を行っているといった特徴を持っており、これから女性活躍推進で成果を出し、結果を残していく必要性を感じておられます。

女性管理職・女性リーダー候補者の共通の悩み

そのような企業様と関わらせていただく中で、管理職候補や管理職の女性社員とコミュニケーションをとっていると、次の2つの悩みがあぶり出されてくるのです。

1)管理職になったものの、どうすればいいのか分からない
2)自分はリーダーに向いていない、自信がない

1)の本音は、「これまでは管理職とかリーダーとして期待されていなかったし、自分もそのつもりはなかった。今更、管理職になって欲しいと言われても、どうすれば良いか分からない!」というもの。

2)については、「周囲は男性管理職しかいない。彼らはグイグイとチームを引っ張って、会議で素晴らしい発言をしている姿に圧倒されて、自分にはできそうにない。身近に参考になる女性管理職は誰もいないし、ちょっとしたことを相談できる相手もいない・・」というのが本音なのです。

なぜ女性管理職になりたがらないのか、分からない!

一方で、会社側は女性社員にどんどん管理職を目指して欲しい、活躍して欲しいと願っているものの、当の女性社員が管理職になりたがらないから無理強いできず、そんな女性社員たちとの向き合い方に悩んでいます。そして、女性の方はなかなか男性に本音を言いづらいという傾向があるので、結局、会社側は女性社員本人達が抱える本音にたどりつけず、理解し合えない状況が続いてしまっているのです。

こんな会社側と女性側のねじれ構造が、男性社会である企業にはよく見受けられるのですが、私にはこれ以上もったいないことはない!と思えてなりません。

女性社員の方が、管理職に向いている2つの理由

私は女性が管理職に向いていないとは思いません。むしろ、今の時代、女性の方が管理職に向いているのではないかと思うのです。

その理由は2つあります。

1つは、変化の激しい今の時代、支援型のリーダーシップスタイルの重要性が増しているということ。
変化が激しく、複雑さを増して来ている時代には、リーダーよりも実際に業務を行っている担当者の方がその内容を熟知しています。その状況では、担当者が業務をうまく進めて行けるように、リーダーはサポートする、というスタイルをとることが、チームで成果を上げるためには重要になってきます。
そしてこのサポートは周りの状況を察することが得意な傾向である、女性がその強みを発揮しやすいリーダーシップスタイルと考えられます。

もう1つは、女性の強みを活かして無理なくチーム成果を上げる働き方をする女性リーダーの存在はこれからの日本の会社を成長に導く原動力になると考えられること。

これからの会社は、少子高齢化、市場変化の激しさ等から、多様な価値観の人材の知恵を融合して、イノベーションを起こさなければ、生き残りが図れないと言われています。

日本社会で働く人を大きく捉えた時、マイノリティはまだまだ女性であると言われていますので、女性がその強みや特性を活かして、新しいスタイルを確立していくことが、イノベーションにつながる第一歩ではないかと私は考えます。

そして、この多様な価値観を理解して、融合を図り、新たな価値を生み出すことは、共感性が比較的高い女性が得意とすることではないかと思うのです。

自らパイオニアになることで、気持ちが楽になる

これらのことから、女性は自分自身がパイオニアとなって新しいスタイルを作る、という気持ちで女性管理職という役割を捉えていただけるといいのではないか、と思っています。

自分がパイオニアになることで、無理なく、自分らしくチームをまとめ、成果を上げることが出来るようになりますし、後進の女性社員が働きやすい環境作りに対して自ら行動を起こすといったことが実現し、最終的には、多様な価値観、働き方を行う全ての人が安心して成長出来る会社に導くことが出来ると確信しています。

もし、今、管理職になること、管理職としてリーダーシップを発揮することに悩んでいる女性の方がいらっしゃったら、是非、ご自身で「自分らしいリーダーシップスタイル」を切り開くという視点を新たに加えていただくと、管理職という役職に向き合う気持ちも楽になるのではないかと思います。

そして、本気で女性活躍推進を進める人事担当の方、管理職の方は、このことを是非女性の方々に伝えていただき、勇気づけてあげて欲しいと願っています。