次世代女性管理職育成の3つのコツ の2つ目は、「伝え方」についてお伝えしました。今回は、最後の3つ目のコツをご紹介します。

あなたのそばに、お手本になるような女性管理職はいますか?

次世代女性管理職育成の3つのコツ〜(3)「見本になる行動」

岐阜の企業様からのご依頼で、遠隔で女性管理職を育成しているのですが、受講者であるダイバーシティ推進室長でもある女性管理職の方に、こんなフィードバックをいただきました。

「細木先生が理想です」

とてもありがたいお声ではありますが、

「今、私がお伝えしていることや、接したことから学んでいただいていることは、◯◯さんに身についていますよ。近いうちに、◯◯さんが社員のみなさんにとってのメンターとして存在感を発揮できます!」

とお伝えしました。

このことから、すでにお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、管理職育成を任された人は、管理職として見本となる行動を取ることが重要だということです。

私が、女性管理職のお手本になる!

例えば、パワハラ上司から指導を受けた人は、気づかぬうちに自分もパワハラ上司になってしまうということがあります。
人は、やってもらったことや経験したことからしか、他人に教えたり伝えることができないものです。

だからこそ、今回の岐阜の企業の女性管理職の方に「管理職としての理想像」として見てもらえているのは、育成がうまくいっているという判断基準の一つだと思っています。

私がNTTで人事育成担当だった頃、特に気を配っていたことの1つが、社員のお手本となるような行動を取るということでした。

働き方改革を掲げている企業の人事部が、どの部署よりも残業していたら、社員はどう思うでしょうか?
残業ゼロを目指すのであれば、人事担当者が誰よりも残業なしで帰宅する、という行動を示すといったこと1つとっても、大切なことだと認識していました。

例えば、女性社員の育成に力を入れていた時は、他社と協力して新規プロジェクトを立ち上げ他のですが、その時も相手企業のメンバーのみなさんが、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるチームづくりをするぞという意気込みを持って取り組んでいました。女性である私自身が、女性らしさ、女性の強みを生かしてマネジメントしている姿を見せなければ、“女性としてステップアップしましょう”といった会社方針も口にできないと思っていたからです。そういった意識を常に持ちながら、自分らしいマネジメントスタイルを確立してきました。

「自分らしさ」をお手本にして欲しい

私が受講者から「見本にしている」「お手本になる」「理想の管理職だ」と言われている理由の1つが、

●自分らしいマネジメントスタイルを確立しているから

だと考えています。

マネジメントスタイルには正解がありません。そもそも、マネジメントの目的は、自分がパフォーマンスを上げることではなく、自分がチームのメンバーと関わることによって、ひとりひとりのパフォーマンスをあげて、チームとして成果を上げることが目的です。それを達成するには、人の真似をしているだけでは叶いません。

私自身が、男性上司のマネジメントスタイルを真似して大失敗した経験から、試行錯誤の末に手にしたのが「自分らしいマネジメントスタイル」であり、それによって部下の可能性を引き出し、残業ゼロでチーム成果2倍という結果にたどり着いて今に至る私のスタンスが講座を通して受講者に伝わり、「お手本にしたい」という気持ちを引き寄せるのだと思います。

男性スタイルのマネジメントには「自分らしさ」の要素が少ない?

現在、女性管理職の育成をお手伝いしている企業様は、
・社長や上司が男性
・社員数100名未満
・組織の規模拡大を目指している

という共通点を持っています。

このような環境下では、男性と比べて女性は「自分らしくいる」ということをよくよく意識しておかないと管理職として立つことが厳しいと実感しています。

というのも、女性のロールモデルが不在の中、女性が管理職を目指す場合、相当自分らしさや女性の特性を意識していないと、男性のマネジメントスタイルを押し付けられてしまうことにも気づけないからです。
多くの企業で行われている管理職研修も、中身は男性視点で作り出された、男性のマネジメントスタイルであり、女性がそのスタイルを取り入れるとなると女性は肌に合わず辛くなってしまうのです。さらに突っ込んで言ってしまうと、男性スタイルのマネジメント法は、自分らしさを発揮する、という視点は少ないと感じています。

女性はオンリーワンになることで楽に働ける

女性は割と制約があります。

家庭を持っているか?
子どもがいるのか?
介護する家族がいるか?

さらに、
頼れる親族が近所に住んでいる?
保育園や学校は遠いか、近いか?

・・・など、置かれた環境によっては時間の制約があり、それが精神的な制限になっていることもしばしばです。

つまり、制約があるからこそ、効率的に物事を進めなければならず、バリエーションが多岐にわたっているのです。

一方、男性は、独身であれ、家庭があって子供がいたとしても、仕事に対する時間の使い方はそれほど差が見られないと思います。

時間の制約を受けることが多い女性は、男性と同じような感覚で働くこと叶わず、工夫をしながら仕事をしている人がほとんどです。
それが「自分らしさ」となり、効率的かつ効果的に仕事スタイルに繋がっていると考えられます。

そんな男性たちが組織した企業に女性が属してフィットしようと努力することは無駄ではないかもしれませんが、生物学的な脳の構造の違いからも難しいと考えたほうがいい、そんな判断を下したのが私です。

私が男性社会の中でメンタルを保ち、今日までやって来れたのは、“ナンバーワン”ではなく“オンリーワン”になることを選んだからだと思います。それが、「自分らしく」あることを選択し、その結果が「組織でしなやかに働いてきた」ということなのです。

このリアルな「自分らしさ」を発揮する具体的な手法を体系化し、私自身が講座で直接お伝えすることによって実現したのが、たった90日で受講者の「自分らしいマネジメント」を効果的かつ効率的に発揮できるよう導く「しなやかマネジメント法」です。ぜひ一度、そのメソッドを体感していただければと思っています。